◆終章
12月26日朝。
学園に向かう途中、ロシュ先生が尋ねます。
今日の戦いが終わったら、島を出るのか?
ダルタニアンは、自分たちが勝った後のことを上手く思い浮かべられないらしい。
何故だ、と聞くロシュ。
「だって先生がこの島から出られるかわかりませんから…」
「もし…私が島から出ると言ったら引き止めてくれますか?」
ロシュ、貴様の好きにすればいいと言います。
「…私、残ります。一緒に出られないなら私も出たくありません。」
「出なくても幸せですよ。きっと。」
…結末を知ってるとなあ…このあたりのセリフはどうもなあ…。
ダルタニアンは、ふとツララが目に入ったようです。
(あ…あの枝のツララ、大きいな… 細長くて…剣みたい…)
ツララを取ろうとジャンプしてるらしいダルタニアン。でも届きません。
「何をしている。」
「ちょうどいいツララが2本あります。一戦お相手をお願いできますか?」
「ツララでか。」
「はい。これなら相手が先生でも互角に戦えるかもしれません。」
★選択肢
→じゃあ取りますね。
さっきも届かなかったのではないのか、崖があるから危ない、と結局先生が取ってくれようとしますが、何かの弾みで転んでしまったらしい二人。
「ん…痛くない… 雪の上だからか…」
「…私の上だからだ。」
せ、先生!!(笑)
ここでスチル。
先生の笑顔ですよ!こんな先生見たことない!
そして大笑いの先生。先生が笑ってるぅ~~!!
雪まみれの二人。
「貴様…いつまで私の上にいる気だ?」
「す、すみません!」
うんうん、見とれてたんだよね、ダルタニアン。(笑)
→取っていただけますか?
素直に先生に取ってもらいました。
ツララを振って確認する先生。
ツララで本気の構えをする先生。
「決闘だろう?正式な構えでおこなう。」
「それはちょっと面白すぎますよ?」
「いいから早くしろ。手が冷たい。」
そして、ラッサンブレ・サリュー、アンガルド、アレ!と始める二人。
ようやく我に返ったらしい先生。
「私は一体、何を…」
まあいい、と笑う先生でした。
どちらの選択肢も無邪気な先生が見られますね。
+++++
ロシュ先生の部屋に戻った二人。
二日しか経っていないけど、久し振りな気がする、とダルタニアン。
ロシュ先生、ぶどうをたくさん取り出します。
私がぶどうが好きだって言ったから用意してくれてたんですか?とダルタニアンが聞くと、
「…貴様… そのようなことを口にするな。」
なぁに、先生、恥ずかしいの~~?(笑)
「先生はぶどう、好きですか?」
「ぶどうはワインで良い。」
「…そうですか。じゃあ、このぶどうはやっぱり私のためなんですね?」
ダルタニアンが一本取った。(笑)
先生は、大抵のワインなら品種が分かるそうです。
そこでダルタニアンが提案。
「…じゃあワインの品種あてゲームしませんか?間違ったら罰ゲームで。」
「…何の罰ゲームだ。」
★ここで選択肢。
→呼び捨てで呼ばせてください…
「呼びたいなら呼べばいい。別にゲームなどしなくても。」
「え… いいんですか?」
「但し、一度だけだ。」
「じゃあ… お言葉に甘えてその一回、大切に言わせていただきます。」
いきます、と呼び捨てするダルタニアン。
ロシュ先生、微妙な仕草。
「満足したか。」
「緊張しました。」
「…フン。」
え、それだけすか?(笑)
→好きだって言ってください…
「一度でいいんです。私のことを好きだって言ってもらえませんか?
嘘だって冗談だっていいんです。一度だけ、言ってほしいです…」
そうだよなあ。ダルタニアンが告白して、まだ先生からは何も言ってくれてないからなあ。
「…フン。私は嘘も冗談も言わん。」
ここで言うのかと思いきや、先生、言ってくれません。
それを言わせるためにゲームをしたいと言ってるわけではないんだろう?
ゲームでもしていないと落ち着かないのか?とロシュ。
「そんなに不安か…?」
不安です、落ち着かないですとダルタニアン。
…先生、なかなか言ってくれませんよ~。
この会話の中だけでも何度も言うチャンスがあったのになあ。(笑)
先生が近づきます。
「私は貴様と共に戦うことを決めた。
私の背中は貴様が守る。そうだったな?」
「はい。先生の背中、私に預けてください。」
「ああ。頼んだぞ。」
「はい…!」
…結局最後まで言ってくれないんかい!(笑)
でも、背中を預けていいんだって。良かったね、ダルタニアン。
先生、認めてくれてるんだね、剣の腕とかダルタニアンのいろんなものを。
パトリックさんに会ってきたらしいロシュ先生。
銃士隊の根回しもバッチリだったらしい。
「剣を抜け。」
ロシュ先生と剣を合わせるダルタニアン。
「共に最後まで戦おう。」
カンカン☆って剣を重ねる音がカッコいい。
+++++
正午。バッキンガム塔前。
約束の時間です。
リシュリューがやってきます。
「今、その娘の心臓を一突きすれば お前の裏切りを許してやっても良いのだぞ。」
ダルタニアンが言います。
「理事長… お訊きしたいことがあります。 塔の鍵は…私ですか…?」
「貴様…いつそれを…」とロシュ。
ダルタニアンは、父親の本で何となく気づき、今のリシュリューの言葉で確信したらしい。
「だからロシュフォール先生は 命を賭けて私を守ってくれたんですね。
捕まれば私はすぐに殺されると知っていたから…」
ダルタニアンは続けます。
リシュリューの300年前の話を聞いたとき、少なからず同情したと。
しかし、それを聞いたリシュリューは言います。
私が一人の生徒ごときに己の本心と目的を話すと思うか、最初からお前を懐柔するつもりで近づいた、と。
生徒を解放するつもりもないし、アンヌの亡骸と塔に眠る首飾り、両方を手にする、と。
「これがフランスへの忠誠であり、私の怒りだ。」
もはや意味がわかりません、理事長。
まあいいか。
ダルタニアン、これでひとかけらの同情も捨て去る事ができます、と言い切ります。
ロシュフォールも剣を構えます。
「ダルタニアンは渡しません。」
ロシュフォール、ダルタニアンを連れてその場を走り出します。
リシュリューは使い魔を放ったらしい。リシュリューもそんなことできるのか!
追っ手を海岸から遠ざけるため、自分たちの方に引き付けようとするロシュフォールとダルタニアン。
(銃士隊が合流するまで… それまでは私が何としても先生を守る…
命を賭けて私を守ろうとしてくれた人… 私の大切な人…
私が先生を守ってみせる 必ず…!!)
このルートのダルタニアン、ホント男らしいなー!
てか、ロシュが乙女なのか??(笑)
一方の、生徒たちを島の外へ誘導する銃士隊。
こちらにも使い魔が次々と現れます。
引き潮も始まり、どうにか生徒たちを無事に外へ出せたようです。
「…なあ。やっぱオレらはここから出られねえんだよな?」ポルトスが言います。
「…試してみる?」
「…おう。この前がダメでも今なら…」
アラミスに後押しされたポルトスが、試しに外に出ようとすると、不思議な力に阻まれたらしい音が。
「うおっ。」
「無理みたいだね。」
なるほど、そうなるんだね~。
プレイヤーのために試してくれてありがとう!ポルトス。(笑)
茶番はこのくらいにして(笑)、ダルタニアンたちのもとへと引き返す3人。
ダルタニアンとロシュ先生組。
ダルタニアンの健闘も空しく、倒しても倒しても、使い魔に囲まれてしまうようになります。
いよいよロシュ先生も悪魔に。
使い魔を一掃します。
が、ダルタニアンが思いの外深手を負っていたらしく、意識を失ってしまいます。
ロシュはダルタニアンを教会へ連れて行き、止血をしてくれたらしい。
「こ…こんなところにいてはダメです…早く合流場所に行かないと…」
理事長が来てしまう、とダルタニアン。
ダルタニアン、ロシュに尋ねます。
「私…どうやって死んだら 塔が開くんですか…?」
「先生…生きて… 塔を開けて… ダイヤの力で勝ってください…
私が守ってあげます… 私に先生を守らせてください…」
ダルタニアン、いつの間にかそんなに重傷なの!?
「先生… 私、先生のためなら死ねます。だから…」
「…私は、初めて無駄な戦いをしたくなったぞ。」
えええー!やめてー!!
そんな死亡フラグ立てないで~!
悪魔に変身したリシュリューがついに現れます。
まだ迷いがあるのだろう?とリシュリュー。
「私はもう、迷いはありません。」とロシュフォール。
「私は私自身の我が侭で ダルタニアンを選んだのです。
これから先の運命は… 私自身が決めます。」
リシュリュー様、覚悟…!と攻撃を始めるロシュ。
しかし、リシュリューの反撃で、一気に形勢逆転。
リシュリューは強かった…。
ダルタニアンがよろよろと立ち上がりました。(たぶん)
「せ…んせい… 先生は私が…」
うわー、そんな体でどうする気!?ダルタニアン!
何もできないなら動かない方がいいよ!
ほらリシュリューに狙われちゃうじゃん。
「この剣を、彩ってみせるわ。この娘の心臓から飛び散る鮮やかな血でな!」
ダルタニアンに剣を振り下ろしたらしいリシュリュー。
ロシュフォールがとっさに庇います。
鈍い音と共にスチルが…。
「庇ったか… が、しかし二人同時に串刺しにしてくれる!」
さらに鈍い音が。
スチルではロシュが閉じていた目を見開きました。ぎゃああ。
「とどめだ!」
ぎゃああ、もう勘弁してください!
高笑いのリシュリュー。
「これで鍵が成立だ!」
剣を引き抜き、リシュリューはバッキンガム塔の方へ向かっていったらしい。
残されたロシュフォールとダルタニアン。
静かです。
「せ…んせ…い…」
さっきまで苦しげに歪んでた、スチルのロシュ先生の顔が穏やかになりました。3段階かよ…。(涙)
「ダルタニアン… 怪我はないか…?」
「ふふ… 何ともありません…」
いやいやいや…串刺しですよあんたたち!!(泣)
「…先生… ごめんなさい…
わたし…の…せいで負けて… ごめんなさい……」
「…何を言っている… 負けてもいい…
貴様を愛するという… 名誉ある敗北だ……」
ここでようやく、ロシュが愛とか口にしてるし…。
ルイとアンヌ。
「さすが銃士隊だね… 傷だらけになりながらもあなたを守ってくれた…」とルイ。
「ダイヤの首飾りのお陰よ…」とアンヌ。
え!?
急展開過ぎて話が読めない。
リシュリューが鍵を開けて、ダイヤを手に入れたわけじゃないの?
その後銃士隊が倒したってこと?
銃士隊3人がやってきます。
目の前に何かを認めたらしい。
スチル。
人間に戻ったロシュ先生と、ダルタニアンが、抱き合ったまま雪の上に倒れてるスチルです。
「なんだよ… なんだよ、こんな…! うああぁ…!」
泣き叫ぶポルトス。
「間に合わなくてすまない… 理事長を倒したのだが…」
「ロシュフォール先生… ダルタニアンさん… 生徒は全員、島から出たよ…安心して…」
アトスとアラミスが言葉をかける間にも、泣き叫び続けるポルトスが悲しい。
そして、ロシュ先生とダルタニアンの亡骸は、とにかく美しい。
二人とも心なしか微笑んでるように見えます。
「ここに… ふたりの遺体と共に木を植えてやろう。」
ここでロシュフォールの独白。
とにかくこのルートではほとんど語られなかったロシュ先生の胸の内。
この独白も、ロシュ先生らしく、決して直情的なものではないのですが、最後の最後にようやくこんな言葉を。
「ダルタニアン…一度しか言わないからよく聞け…
…愛している……」
まさかこのセリフが聞けるのが死んだ後だなんて…!(泣)
エンディング。
Finのバックのロシュ先生とダルタニアンのスチルがまた泣ける。
もうね、このスチル見てるだけで、何度でも泣けますよ!
+++++
エンディング後の後日談。
まさかの数十年後ですよ。
どうやら二人は木の精か何かになって、学園を見守り続けてるらしい。
今日は入学式。
その様子を楽しげに観察しているダルタニアン。
「学園生活が羨ましいのか?
後悔しているのか?
寂しいのか…?
島から出たいか…?」
聞き覚えのあるその質問。ダルタニアンの答えは決まってますよ。
「出たくないです。」
私、幸せですよ、先生は…?先生も幸せですよね…?とダルタニアン。
ロシュは答える代わりに言います。
「これから長いときをかけて貴様に教えてやる。私の心を…」
このラストはめちゃめちゃ有りだと個人的には思います。
何ていうか、この二人ちょっと浮世離れしてる気がするから(笑)、こういう悲しくて美しい感じが似合ってる。
逆に、二人とも生きて、平和な生活している姿があまり想像できないっていうか。(笑)
ちなみに、バッドエンド。
ロシュとダルタニアンが串刺しにされた後、ロシュは悪魔から人間の姿へ。
ロシュ先生は助かったけど、ダルタニアンだけが犠牲になってしまったらしい。
そこへアトスが駆けつけ、理事長は倒したと報告。
首飾りの力を使って倒したらしいです。うーん…どうやって?
効力のなくなった首飾りは、アンヌに渡したとアトス。
ダルタニアンを運ぼうとする銃士隊を制するロシュフォール。
「いや。私が運ぶ…」
「何、言ってんだよ!ロシュフォールだって血だらけだぞ!?」泣きそうなポルトス。
「私が運ぶ。」
ダルタニアンを抱きかかえ、ロシュフォールはつぶやきます。
「ダルタニアン… 私だけ生き残って…どうしろと言うのだ…
どうしろと言うのだ…!」
泣く先生。
生き残った方がバッドっていうこともあるんだねえ…。
次はいろんな意味で物議を醸したリシュリュールートです。
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