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EDの風車

アニャエトラ別館

三銃士サイト「アニャン氏とエトセトラ」の別館。サイトの裏話とか独り言とかマイブームとか。

アクサル『三銃士~仮面の男~』を見てきた

ウィキペディアによると、アクサル(Axle)は、劇団ひまわり・ブルーシャトルに所属する男性メンバーで作られた実力派演劇ユニット、ということです。
 →アクサルのブログ

場所は神奈川芸術劇場の大スタジオ。
と言ってもわりとこじんまりとした空間で、観客は300人くらいかなあ?ざっと見た感じ。
キャストはこんな感じなのですが、いきなりぶったまげますよ。
 ダルタニアンとロシュフォール。
 アトスとミレディ。
 ポルトスとリシュリュー。
 アラミスとジュサック。
…をそれぞれ同じ人が演じるっていうんですよ。
どうやるんだ!って思うじゃないですか。

蓋を開けてみてびっくり。というか感心。
若三銃士&ダル、老(?)三銃士&ダル、の2つの物語が同時進行していくわけですね。
上のロシュとかミレディとかリシュリューとかジュサックは、若ダル&三銃士と主に絡むというわけです。
なるほどねえ。

それでも同時進行ですから、同じ舞台上で、ダルタニアンとロシュフォールが居合わせなくてはならないこともあるんですよ。
一人二役の業をいかに成し遂げるか、その鍵は早着替えです。

衣装も面白かったなあ。
出演者全員の基本のスタイルはワイシャツにネクタイ。
基本的に銃士側が青いネクタイ、銃士以外が赤いネクタイ、だったかな。
それに上着とかを羽織って演じ分けるんです。
それらをさっと脱いで一瞬で背景になったりもするわけです。
こんな演出見たことない。スゴイ!

2つの時系列の違う物語の同時進行。
ファンから見ると見事に溶け合ってたと言っていいかも。
でも、もしかしたらストーリーを知らないとテンポ早くて理解できなかったかも、とは思った。
かく言う私も、話知っててもついていけない部分が多々ありました。えへ。
そういう意味でも早くDVDを見たいですね。
夏までお預けですが。(劇場で予約済み)

ビックリしたのは、ダル物を第2部第3部までキチンと押さえていたこと。
アトスがラウルにサンドニ聖堂で王権について語り始めたのには驚いた。
アトスがルイに逮捕されたり、ダルがルイを説教したりする場面まで取り込まれてた。
ラウルの死のシーンまで。

女性キャラはミレディだけだったかな?
それにしても改めて、アトスとミレディを1人2役って無謀すぎる。(笑)
でも見事にやってのけてたなあ…。
ミレディは普通に「強い」設定でした。(笑)

若アトスがチビっていう設定がツボ。
でもってツンキャラですよ。
おまえを仲間と認めたわけじゃないからな!とかね。
「みんなそう言われてきたんです」とかそれをフォローする世話焼きアラミスも新鮮。

若三銃士とダルの出会いも面白かったなー。
ケンカを吹っかけつ吹っかけられつして、決闘になって、相手が三銃士だと分かったダルタニアンが、あなたたちに憧れて上京したんですーって調子よく三銃士に歩み寄ろうとして袋叩きに合うっていう。
その場面はそのまま回想シーンとして続いて、ダルは舞台の隅で三銃士に足蹴にされ続けるっていう。

グリモーとプランシェが光ってた。
ダルとロシュの2役ってのも普通ありえないよね。
まさに高度な演出だったなー。

プランシェはいいとこどりな役でした。アホに見せかけて実は…っていう。
ちゃんとお菓子好き設定まで生かされてて。
ついでに、ベーズモーと無駄に双子だし。(笑)
プランシェいいとこどりだった分フーケ様がワリを喰ったなーという感じ。
フーケ様、完全にお笑い(しかも自虐ネタ)担当だった。
コルベールの方がマシに見えるくらいだったもんなー。
ミノネツさんカワイソー。(棒読み)

モリエールの存在もすごかった。
役者さん、おそらく名前からして中国人の方で、もともとバレエが本業の人みたいで、ひたすら優雅に踊ってた。
セリフはなし。
この舞台の象徴みたいな位置づけで、ある時はロシュフォールだったり、ラウルだったり、とかも表現してた。

とにかく、いろんなところでうならされた作品でした。
たった2時間でこの内容!この濃度はすごい。
大阪で3日間、東京で3日間、計8回公演だったようですが、大阪と東京の公演の間の1か月間でだいぶ演出も変えたみたいですしね。
ものすごく苦悩の跡が見られる、いろんな覚悟が垣間見えた作品だったなーと思います。
笑いとシリアスのブレンド具合も絶妙でした。

…ハイ!アタマワルイ感想はここまで。
やっと皆さんの感想見て回れる~。竜淵さんとkabaさんのと、その他のアクサルファンの人たちのとか探して読むぞ~。
つか、ミノネツさんの日記読みたいがために、今日中に上げるよう頑張った!(笑)

最後に、このツアーを企画してくださったるいさん、ありがとうございました!
ご一緒したミノネツさん、倉橋さん、小桃さん、まやこさん、そしてランチをご一緒したkababonさん、お世話になりました!

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