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アニメ三銃士のキャスティングは
ダルタニヤン役だけがずっと決まってなかったんです。
何十人もオーディションしたらしいのですが、
演出の斯波重治さんのイメージに合う人がいなかったようで。
もう放映間近。数週間後には収録しないと間に合わない。
そんなギリギリのタイミングだったと思います。
そのころもうボクは
半分引退みたいな状態だったんですけど、
斯波さんがどうしても声を聞いてみたいと言っているから
と、事務所のターバン西村に言われて・・・
それで、スタジオに行ったんです。
でも、何の役のオーディションかも知らされてなくて。
行けって言われたから来たみたいなw
スタジオに入ると、
演出の斯波さんだけがポツンといて。
台本渡されたら、ダルタニヤンの役でした^^;
読むところを指示され。
それで、ひとつふたつセリフを言ったら、
その場で決まってしまったんです^^;
というか。。。
「金曜日、スタジオ入れるよね?」
みたいな感じで。。。。
なんだかもう決まってたみたいな感じでした。
ふつうはオーディションに行って
何日か経過して通知が来て、受かると
決まったよ、おめでとう!みたいな
祝賀ムードが漂うんですけどね。
そんな感じはまったくなく(笑
ボクの声はとりたてて特長がないですが、
逆にそれが声優業界では希少みたいで。
こんなこと三銃士ファンのCOASAさん言うと
がっかりさせちゃうかもですが。。。
実は最初、あまり乗り気ではなかったんです。
声優で一生食べて行くという気持ちを持ってなかったので・・・
今考えると、なんて贅沢なんだという気がします。
なりたくてもなれない人が大勢いる職業なのに。
小学生の頃からTVCFや映画、吹き替えをやっていて、
恵まれすぎていたのかもしれません^^;
シェーンのジミー坊やの吹き替えを
小学4年のときにやって
天才子役といわれたこともありました。
ボクの声は、張ると子供っぽいんです。
20歳過ぎてやってた役でも
大人の役はひとつもありません^^;
みんな15歳前後のこどもの役ばかりでした。
15少年漂流記もけっこう歳いってからやったような・・・
なので、演技もこどもっぽさが抜けなくて。
三銃士が始まって、それが一番苦労しました。
ダルタニヤンって、ジャンとふざけてるときなどは
とても子供っぽい、少年っぽいんですけど、
いざ戦うってときは、目つきや顔つきが
ハッとするほど大人というかオトコになるでしょ?
なので、ダルタニヤンが本気で戦うモードに
なったときの男らしさというか。逞しさというか。
それを表現するのに苦労しました^^;
戦うモードになったときは
低く、太く、お腹の底から声を出すように。
それを演出の斯波さんにも指摘されて。
マイクの前で、足を少しガニまたにして
ふんばるようにしながらセリフを言ったみたり。
あごを引き、下腹を手で押さえて、ちゃんと力が
入ってるか確認しながら演技したり・・・
頭からではなく、お腹から声を出すために
かなり試行錯誤しました^^;
そんな調子ですから、
最初のうちは何度も録り直しです。
あのころは録音技術がまだアナログで
取り直しは、1ロール分まるまるやり直しになるんです。
じゃないと、編集作業がすごくたいへんになっちゃうので^^;
1ロールは民放でいうCM〜CMまでの放送部分。
昔のフィルムは巻物だったので、そういう呼び方になったんでしょうね。
長いので20分くらいの尺ですかねぇ。
アニメは全体で30分弱なので、1ロールは15分弱ですね。
あ。アニメのファンみなさんなら、
すでに知ってる事かもしれませんね^^;
1ロール全部やりなおし。
ボク1人なら何度やり直してもいいんですが、
ひとりじゃないですからね^^;
とくに・・・
***さんの
氷つくような視線が・・・・
超怖かったです@@;
***さんも***出身で。大先輩なので。。。
後輩のボクにめちゃめちゃ厳しかったんです>、<
ボクがいけないので、怒られて当然なんですけどね・ー・;
そんな感じで収録が始まったアニメ三銃士でした。
ダルタニヤンにとっても、そしてボクにとっても
波乱含みの冒険がスタートしたって感じでした(笑
こんな感じでいいですか?
ほかにもいろいろありますが。。
この続きは次回のお楽しみということで^^