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EDの風車

アニャエトラ別館

三銃士サイト「アニャン氏とエトセトラ」の別館。サイトの裏話とか独り言とかマイブームとか。

松田辰也さんからのメール☆2

前回の記事でおわかりの通り、松田さんの書かれる文章、とっても丁寧ですよね。
まさにお人柄がにじみ出てます。

さて、いよいよ、アニメ三銃士秘話です…!
続きへどうぞ。
◇ダルタニャンの役が決まった時のお話
アニメ三銃士のキャスティングは
ダルタニヤン役だけがずっと決まってなかったんです。
何十人もオーディションしたらしいのですが、
演出の斯波重治さんのイメージに合う人がいなかったようで。
もう放映間近。数週間後には収録しないと間に合わない。
そんなギリギリのタイミングだったと思います。

そのころもうボクは
半分引退みたいな状態だったんですけど、
斯波さんがどうしても声を聞いてみたいと言っているから
と、事務所のターバン西村に言われて・・・

それで、スタジオに行ったんです。
でも、何の役のオーディションかも知らされてなくて。
行けって言われたから来たみたいなw

スタジオに入ると、
演出の斯波さんだけがポツンといて。

台本渡されたら、ダルタニヤンの役でした^^;

読むところを指示され。
それで、ひとつふたつセリフを言ったら、
その場で決まってしまったんです^^;

というか。。。

「金曜日、スタジオ入れるよね?」

みたいな感じで。。。。
なんだかもう決まってたみたいな感じでした。

ふつうはオーディションに行って
何日か経過して通知が来て、受かると
決まったよ、おめでとう!みたいな
祝賀ムードが漂うんですけどね。
そんな感じはまったくなく(笑

ボクの声はとりたてて特長がないですが、
逆にそれが声優業界では希少みたいで。

こんなこと三銃士ファンのCOASAさん言うと
がっかりさせちゃうかもですが。。。

実は最初、あまり乗り気ではなかったんです。
声優で一生食べて行くという気持ちを持ってなかったので・・・

今考えると、なんて贅沢なんだという気がします。
なりたくてもなれない人が大勢いる職業なのに。

小学生の頃からTVCFや映画、吹き替えをやっていて、
恵まれすぎていたのかもしれません^^;

シェーンのジミー坊やの吹き替えを
小学4年のときにやって
天才子役といわれたこともありました。

◇収録が始まってからのお話
ボクの声は、張ると子供っぽいんです。
20歳過ぎてやってた役でも
大人の役はひとつもありません^^;
みんな15歳前後のこどもの役ばかりでした。
15少年漂流記もけっこう歳いってからやったような・・・

なので、演技もこどもっぽさが抜けなくて。
三銃士が始まって、それが一番苦労しました。

ダルタニヤンって、ジャンとふざけてるときなどは
とても子供っぽい、少年っぽいんですけど、
いざ戦うってときは、目つきや顔つきが
ハッとするほど大人というかオトコになるでしょ?

なので、ダルタニヤンが本気で戦うモードに
なったときの男らしさというか。逞しさというか。
それを表現するのに苦労しました^^;

戦うモードになったときは
低く、太く、お腹の底から声を出すように。

それを演出の斯波さんにも指摘されて。

マイクの前で、足を少しガニまたにして
ふんばるようにしながらセリフを言ったみたり。

あごを引き、下腹を手で押さえて、ちゃんと力が
入ってるか確認しながら演技したり・・・

頭からではなく、お腹から声を出すために
かなり試行錯誤しました^^;

そんな調子ですから、
最初のうちは何度も録り直しです。

あのころは録音技術がまだアナログで
取り直しは、1ロール分まるまるやり直しになるんです。
じゃないと、編集作業がすごくたいへんになっちゃうので^^;

1ロールは民放でいうCM〜CMまでの放送部分。
昔のフィルムは巻物だったので、そういう呼び方になったんでしょうね。
長いので20分くらいの尺ですかねぇ。
アニメは全体で30分弱なので、1ロールは15分弱ですね。
あ。アニメのファンみなさんなら、
すでに知ってる事かもしれませんね^^;

1ロール全部やりなおし。
ボク1人なら何度やり直してもいいんですが、
ひとりじゃないですからね^^;

とくに・・・
***さんの
氷つくような視線が・・・・
超怖かったです@@;

***さんも***出身で。大先輩なので。。。
後輩のボクにめちゃめちゃ厳しかったんです>、<

ボクがいけないので、怒られて当然なんですけどね・ー・;

そんな感じで収録が始まったアニメ三銃士でした。
ダルタニヤンにとっても、そしてボクにとっても
波乱含みの冒険がスタートしたって感じでした(笑

こんな感じでいいですか?
ほかにもいろいろありますが。。
この続きは次回のお楽しみということで^^


伏字はご愛嬌☆(笑)

ちなみに、今回図々しくも質問をどっさりと返したところですので、
その回答を心待ちにしているところです。
楽しみですね!

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