前回のごとくネタバレかもしれませんのでご注意を。
第2部初恋まで読みました。
第1部までがあまりにも淡々としていたので忘れてましたが、そうだ、この本は原題が「色ざんげ」ですもんねえ。
ようやくそれっぽい話になってきましたよ。(というか今回その話ばっか)
~ちょっくらあらすじ~
ロスネーさんが、ダルの武勇伝をあちこちから聞いて怖くなってしまったのか、ダルの暗殺を企てます。
しかしその作戦もダルの機転(というか慎重な対応)で失敗し、ロスネーさんは国外へとんずら。
で、ロスネーの住んでいた宿屋のおかみさんにダルが聞き込みに通っている間に、2人はいい雰囲気になってしまい、ロスネーの住んでいた部屋にダルが引っ越してくる。
そこで不倫問題やらですったもんだする。
とまあ、そんな話です。
その「すったもんだ」部分が半分を占めてます。
それにしてもまあ、なんと美しさもへったくれもない初恋だったこと。(笑)
まあ、お相手はコンスみたいな宿屋のおかみ(名前なし)で、描写によれば美人らしいんですが、なかなか激しい人でしたね~。
ダンナさんもまたボナシューみたいな人でね。嫉妬深いわりには妻には乱暴なキャラで同情の余地はないものの、ダルにさんざん振り回されたあげく、いいように使われてて哀れです。相手が悪かったね、みたいな。
最初はわりとダルに肩入れして読んでましたが、最後はあまりの節操なし加減にどうでもよくなってきました。まあ、ダルもおかみさんも好きにやってくれってカンジ。
しかし、やはりあの淡々とした口調が私を惑わすのです。おかげでダルにはどうにか好印象。
トレヴィル隊長のお説教がよかったです。あの節操なしの2人によくぞ言ってくれた!(笑)
とりあえず、非常な泥沼で「初恋」とやらは終結したものの、ダルはまだ懲りない様子であります。
なんてったって次のタイトルは「危険な恋」ですからねえ。