メモが溜まってきたので、ここらで書いときます。
高等法院長?
今更ですが、3巻のレス大司教補の登場人物紹介欄に「高等法院長」って書かれてるんだけど、違うんじゃないかなあ。
高等法院長は「マチュー・モレ」さんでしょ?
3巻の1章での説明の仕方がややこしいんですよね。レス大司教補=高等法院長と思わず取ってしまうような書き方がされていて。(と訳者のせいにする)
たられば(4-2、3)
もしダルマンジュの教えに従って、ラウルとギーシュが退却していれば。
もしモードントが、自分は僧侶じゃないと言っていれば。
もしラウルとギーシュが、モードントに頼むのを諦めて他の坊さんを探していれば。
…四銃士がモードントにめぐり会うこともなかったろうにね。
でもまあ、そもそもあの日あの時あの場所にモードントがいた時点で、めぐり会っちゃう運命だったんだろうなあ。
殺された首斬役人にとっても「仇を討たれたことでつぐないをした」ことになり。それも宿命。
そこにグリモーが居合わせたのが不幸中の幸いだったんだろうねえ。壊れアラミス(4-14)
道の真ん中で一人の若い衆がぼんやり鳥を眺めていたので、アラミスはいきなり拳固でなぐりつけ、十歩ばかり先に吹っ飛ばしてしまった。そのとたんに、若い綺麗な女の信者が通りかかったので、愛嬌たっぷりあいさつを送ったのであった。
歩く迷惑人ですね。(笑)いやな一件(4-14)
アラミスとアトスの会話。
「どういう目的でそんな訪問をするんだい?」
「いや、ぼくにもさっぱりわからん。たぶん、なにか証言でもしろというんじゃないかな」
「例のいやな一件じゃないだろうな。それならぼくはご免こうむりたいよ。どうせお説教を喰うのがおちだからな。(略)」
「なに、それならウィンター卿が王妃さまのもとまで案内するはずはないよ。大将だって、ぼくたちの仲間だったんだから、お叱言を喰うに違いないさ」
「そうだ、そのとおりだ。じゃ、出かけるとしよう」
このいやな一件って何のことでしょうね。
ウィンター卿も仲間だったってことは、昔の話ですよね。ウィンター卿とは20年ぶりに再会したばかりですし。
ウィンター卿と一緒にしたことといえば、ミレディーを処刑したことくらいしか思い当たらないんですが、怒られるようなことですかね?
他に何かありましたっけ?ヴォワチュールの死(4-14)
「ほほう、アトス、こいつは驚いた。きみでもいざとなれば、ついこないだ死んだあのヴォワチュールにも負けないくらい洒落たことが言えるんだな」(byアラミス)
(3-23)で、スカロンのサロンで風邪を引いて寝込んでいると噂になっていたヴォワチュールさん。
それからせいぜい1週間程度しか経ってないと思うのですが、亡くなってしまったようです。
突然すぎてびっくり。やけにさらりと話題に出すアラミスにもびっくり。デルブレー神父(4-14)
14章はやけに気になる部分が多いです。
アラミスのこのセリフ。
「王妃さま、わたくしはたしかに僧籍にある者でございますが、好んでそうしているわけではございません。どうもこの仕事には向かないようで、僧服をボタンひとつで辛うじてつなぎとめている始末でございます。さようなわけで、いつでも元の銃士にかえる用意はできております。(略)」
ええーっ。そうだったの~?あんなになりたがってなったのに。
でも20年前のアラミスなら神父が向いていたかもしれないけど、確かに今のアラミスには向いてないかもしれない。(笑)モードントに遭遇(4-15)
モードントがアトスとアラミスを見てハッとした理由、今回初めてわかりました…。(恥)
ブーローニュで待ち合わせしていたマザランの使いの者だと思ったんですね。
たまたまここに居合わせるとは、ホント、運の悪いことは重なるもんです。
アラミスがウィンター卿の名前を出さなければ、アトスとアラミスがモードントに顔を覚えられることもなかったでしょうに。
でもまあ、ウィンター卿がここに来ていた時点で、見つかるのも時間の問題だし、バレてしまう運命でしたけど。
アラミスが反射的にモードントを撃とうとする、その行動も納得だし、アトスが止めようとするのも納得だし。
それらが相まって、モードントに、母を殺した4人のフランス人のうちの2人だと気付かれるきっかけとなるのも、また納得だし。
これもまた運命なんだなあ。
デュマ恐るべし。
しかし、アトスとアラミスは、ちょっと言葉を交わしただけで(というか顔を見ただけで)、よくミレディーの隠し子だってわかりましたねえ。モー君がここにいた理由もわかってなかったみたいですし。
(ちなみにモードントの描写はこちらをご参考に。)