4巻、やっと終わりました。
面白かったです。
ダルタニャンが文句なしにかっこよかったですー!!
ここからはいつもの覚書です。
もう眠くて文章を推敲する力がありません。変な文があるかもしれませんが大目に見てやってください。
マイヤール(4-18)
乞食になってからの彼がどんな人だったか、すっかり忘れてました。
なんかいろいろ反省してるっぽいですね。マザランを倒せ(4-19)
ダルタニャンとポルトスはマザランのもとへ行く間に、市民たちに「マザランを倒せ!」と叫べと詰め寄られたが、叫ばなかったらしい。
てっきり叫んだと思ったのに。(←また忘れてたらしい)
そしてマントや帽子に弾や槍の痕を残してマザランの前に現れたわけです。
直前に、150人の兵を率いたラ・メーユレー元帥が、市民たちにどんなひどい目に遭ったかが書かれてるので、二人きりでよくぞ切り抜けたもんだと、マザランと一緒になって感心しました。(笑)
マザランの「わたしなら、きっと叫んだろうにね」というセリフがまたマザランらしいですね。
でもその後(4-24)では「マザランをやっつけろ!」と声を張り上げて怒鳴ってました。ものすごい柔軟性。(笑)ダルタニャンの腹の中(4-22、23)
《おれをバスチーユにでも、ぶちこもうというのかな?お手柔らかに願いますよ。一言でもそんなことを口に出したら、おれはおまえさんを絞め殺し、フロンド派に改宗するからな。みんなはおれをブルッセルのように胴上げするだろうし、アトスはおれをフランスのブルートゥスと呼ぶだろう。そうなりゃ面白いんだが》
《この秘密を大司教補に提供したら、100ピストールは払ってくれるだろう》
《まったくの話、あんなイタリア人形のためにまともに働く気にはなれんわい》
一応忠誠はしてるけど、腹の中では正反対のことを考えてるダル。不安がるマザラン。(笑)
読んでて実に胸がスカッとします。これくらいの余裕を持ってみたいもんですね。馭者(4-24)
ダルタニャンは、足音を忍ばせて馬車に乗り込み、馭者の小指に結びつけた絹紐を引っぱり、
「新王宮へ!」と命じた。
当時こうやって馭者に命令出してたんですね。ポルトスの遺産(4-26)
「ぼくは、やっこさん(ラウル)をぼくの包括受遺者に指名してやろう」ポルトスも言った。
ポルトスってば、この頃から遺産をラウルに譲ることを決めてたんだ!モードント(4-26)
『途中でモードントと名乗る男に出あったら、警戒を怠らぬよう。手紙ではこれ以上くわしく述べるわけにはゆかぬ』(byアトス)
『もしきみが運よくモードントと名乗る男に出あったら、その男をどこかにおびき出し、首をひねるよう、ポルトスに伝えてもらいたい』(byアラミス)
ここでは二人とも、モードントがミレディーの息子だとダル&ポルにはっきり知らせてなかったので(それにしても、なぜ手紙にくわしく書くわけにいかなかったんでしょう?)、ダルがモードントについに出逢った時、例の問題発言をするわけですね。
「不思議なこともあるもんだわい。あの青年はぼくがどこかで会った男にまるで瓜二つだ。その男がだれだったか、どうしても思い出せんが。」(byダルタニャン)
この「どこかで会った男」というのは、先日香月さんのブログで話題になって、「男」と断定は出来ないことが判明いたしました。
やはりこれはどう考えてもミレディーのことですね!
その後、ダルポルとアトアラが戦場で再会するわけですが、その時既に、ダルタニャンもポルトスも、モードントがミレディーの息子だと気付いてますもんね。捕虜(4-28)
と、突然、一人の男がイギリス軍の真っ只中から躍り出て、仲間の兵士たちを掻きわけ押し倒し、アトスの上に襲いかかり、筋骨隆々たる腕で羽交い絞めにしたかと思うと、刀をもぎ取り、耳もとにささやいた。
「黙って、降参しろ、ぼくに降参するのは恥にはならぬ」
(略)
「ダル……」アトスが叫ぼうとすると、ダルタニャンはその口を押さえつけた。
うおっ!ちょっとー、このシーンのダルタニャン、カッコよすぎなんですけど!!(メロリ)
30人もの兵士を相手にしてるのが、他でもないアトスとアラミスだと気付いて、真っ先に駆けつけたんですね~。アトスの殺意(4-28)
冷静さを失わぬアトスでさえ、思わず拳銃の皮袋に手をかけた。
「なにをするんだ?」ダルタニャンが言った。
「あいつを殺させてくれ」
「あの男を知っているようなそぶりは、顔色にも出しちゃいかん。さもないと、ぼくたち4人とも身の破滅だ」
この時は、さすがのアトスも思わずモードントに殺意を抱いてたんですね。偉大なるポルトス(4-30)
「黙れったら!その名前(モードント)を口に出しちゃいかん」ダルタニャンが叱りつけた。
「なに、ぼくはフランス語でしゃべっているんだし、やつらはイギリス人じゃないか」
ダルタニャンは、分別臭い人間が、途方もなく大きな人物をまえにしたとき味わわずにはいられないあの感嘆の念をもって、ポルトスを眺めた。
ポルトスのほうでは、なぜ相手がぼんやりこちらを見つめているかわからないままに、友人の顔を眺めていたが、ダルタニャンはその肩に手をかけて言った。
「入ろう」
これから時々、ポルトスの偉大さがこんな風に表現されることが増えてくるんですよね~。要チェック!
(でもいくらフランス語がわからない人たち相手でも、「モードント」という単語くらいは聞き取れるかもね。←ツッコミ)アトスの貴族論(4-30)
「なぜなら、貴族はすべて兄弟だからだ。どの国の国王も貴族の中の第一人者であるからだ。(略)いいか、ダルタニャン、きみは軍人として義務を果たしたかも知れん。しかし貴族としては、繰り返して言うが、きみは罪があるのだ」
ダルタニャンは返事もせず、なにか落ちつかない気分で、花の茎を噛んでいた。アトスの視線を避けようとして顔をそむけると、アラミスの視線にぶつかるので、目のやり場にも困るのだった。
(略)
「(略)きみの言うような感情は、美しいかもしれんが、美しすぎて人間味がないよ」
「いずれにせよ、きみだって心の底ではぼくの気持ちが正しいことは認めているんだろう」
ダルタニャンの反論を聞いてると、アトスの考え方は当時でも古い考え方だったのかもしれないですね。
ダルタニャンの感覚=デュマの時代の感覚かもしれませんが。
でも最終的には、ダルもポルもアトスに従って国王救出に骨を折るわけですね。
ダルがそう決めた時のアラミスの素直な喜び方も見所です。この頃はまだアラミスも完全に腹黒くはなかったらしい。(笑)
しかし、アトスの理論にたじたじとなってるダルもかわいいなー。(さいですか)
いずれにせよ、この章(4-30)の4人の会話はなかなか読み応えがあります。4人そろって妙に潔いんだよなー。
そしてこの章から次の章にかけての、仲間を想うダルタニャンの熱血ぶりがまたカッチョ良いんですよね!もうメロメロです。(さいですか)ダルタニャンの金言(4-32)
「それで、話はついたわけさ。ぼくはイギリスという国はすばらしい国だと思う。だからここに残ることにする。だが、ひとつだけ条件があるんだ」
「どんな?」
「ぼくにむりやり英語を覚えさせないこと」
「なんだ、たったそれだけか?」アトスは喜色満面叫んだ。
ダル、いいこと言うね!!いやー、相当英語が嫌いなんだね。なんとかホテル(4-32)
「どこかへ行って何匹かの親切な兎と、何羽かの可愛らしいしゃこをつかまえて来てくれないかね?それでシチューと焼肉を作るんだ。なんとかホテル式にな。変だぞあのホテルの名前が思い出せん」
「待てよ、そのホテルの名前は……変だぞ、ぼくにも思い出せん」ポルトスも言った。
何か気になるなー。このホテル。何だっけ?前に出てきたんだっけ?