◆武蔵野第一×春日部市立
準々決勝。試合の様子を事細かに追ってますが、総じて榛名君のカリスマ性がテーマってとこでしょうか。
中学の頃とは明らかに姿勢が違う。チームのエースとして、最高の力を発揮している榛名君が描かれております。
今までずっと、ゲンミツに制限していた球数も、ついに数えることをやめる日が!
◆春日部の双子
バッテリーを組んでいる二人。
姿かたちと運動能力は同じでも、どうやら性格は正反対っぽい。
武蔵野第一が勝ち進み、双子はここで撤退ですが、榛名君と同じ2年生らしいので、今後もぼちぼち現れることでしょう。
◆三橋君と阿部君のライバル観
武蔵野第一が今年の甲子園を目指している一方で、西浦の面々は来年の甲子園に向けて動き出しています。
榛名君が勝ち進んでいくことに、悔しさを露わにする阿部君。
その阿部君の様子が、自分がライバル叶君に抱いている気持ちと違うと感じた三橋君。
またもや阿部君に対して行き過ぎた思考を巡らせております。
阿部君が悔しいのは、榛名君が勝っていることではなく、自分が武蔵野第一に行って、榛名君の捕手をやれなかったことではないか?
そんな三橋君の思考に気づいてしまった阿部君は怒るものの、やっぱり三橋君の感じたことは当たらずとも遠からずだった模様。
でも、怒る阿部君にちと愛を感じる。(笑)
◆理系の阿部君、文系の花井君
三橋君に対して、イラっとしても遠慮とか手加減とかしちゃう花井君と、そういう機能がついてない(by花井)阿部君。
でも、三橋君にとっては、そういう人が必要なんだろうなあ。
個人的にも、阿部君がうらやましい。
◆準決勝
武蔵野第一とARCが当たることに。
今まで3回まではカグヤンが投げていた武蔵野ですが、榛名君は自ら「自分に初回から投げさせて欲しい」と提案。
カグヤンもそれに賛成。
カグヤンがどんな気持ちか量りかねる榛名君ではありますが、「甲子園に行けば全部どうでもよくなる!」と。
ついに本気になったわけですね。
というか、ようやく自分の気持ちに素直になったのかもしれないなあ。周りの環境がそれを許したとでもいうか。
西浦も翌日の準決勝の2試合を球場に見に行くことになりました。
三橋君は阿部君と榛名君のことを考え続けています。
阿部君の言ってた榛名さんは
80球しか投げなくて サインに首振って
自分のためだけに野球してる人だった けど
多分 今は違う
オレがわかる こと 気づかないはずない
のに 今も 変わってないみたく言う
阿部君が悔しいのは 自分が
榛名さんの捕手じゃないこと…じゃないのか
自分が生かせなかった“スゴイ投手”を
誰かが生かしてるのが 悔しいんじゃないのか
西浦に来たこと 後悔 したくないんじゃいかな
だから 気づかない フリしてるんじゃないかな
オレが ダメだから…
オレは ダメじゃ ないっ
でも榛名さんの方がスゴイ
阿部君は明日 榛名さんのことわかるんだろう
泣かせるねえ~~!!
果たして阿部君の真意は如何に。
◆武蔵野×ARC
試合を見に来ている阿部君のモノローグと解説付き。
なるほど、これなら読者も感情移入しやすいですね。
捕手のリード通りに投げている榛名君。
でも、見ている阿部君にとって、そのリードがだんだん納得の行かない方向へ。
まさに、自分が捕手だったら、榛名君をもっと生かせるのに!という気持ちをかろうじて押さえているという感じ。
三橋君の予感的中。
しかし、リードに納得が行ってないのは、投げている榛名君も同じだったらしい。
捕手を交代させて欲しいと提案。
今日の榛名君は、勝つためなら手段を選ばない方向らしい。
自分の制球に関してもだけど、チームメイトに対しても容赦ない、というか、余計な感情は挟まないというか。
チームメイトたちも、勝つためなら榛名君への協力を惜しまないという姿勢。
榛名君なら自分たちを勝たせてくれるだろうという期待。信頼。
いつのまにか武蔵野にとっての本物のエースになってたんだなあ…。
まさにカリスマ性、という感じ。
というわけで、控え捕手秋丸君登場。
秋丸君はどうやら榛名君の剛速球を取れる、ということ以外には能がないらしい。(笑)
ということは、榛名君が自ら配球を組み立てていくということ。
ここから、阿部君の目にも明らかに、榛名君の球質が変わったのでありました。
三橋君も気づきます。これが本当の榛名さん…。
いやー、面白くなってきましたよ!
この間の阿部君と千代ちゃんの様子なんかもちょっと興味深かったです。
千代ちゃんは意外と阿部君と三橋君の仲を理解してなかったり。(笑)
いや、わからなくて当然だよ。てか、わからないのが正解。(笑)