◆6章
創立祭の日の夜。
「私と恋をしないか?」
ダルタニアンはトレヴィル先生の言葉を思い返しています。
「君に返事を聞かせてほしいって言ったら、困らせてしまうかな。
私は冗談や気まぐれで言ってるんじゃない。分かってくれるよね?」
いや~…気まぐれとしか思えないんですけど…。(笑)
てか、恋って、しようと言って始めるものでもないですよね??
ダルタニアンの方は、先生の気持ちは嬉しいけど、恋なんてしてる場合じゃない、なんて考えてます。
一応、先生の言葉は告白と受け取ったということでしょうかね。
一方のトレヴィル。
ダルタニアンの様子を思い出してます。
(可愛いな…ダルタニアンは…
私に気があるみたいだし、好都合じゃないか…
復讐はいつでもできる… 私が裏切った時、あの子はどんな顔をするのかな…)
おっとトレヴィル、やっぱり作戦変更したんですね。
でもそうすると、愛する者が自分のせいで命を落として、自分が死ぬよりも辛い地獄をダルタニアンに味わわせる、とかいう作戦は実行できませんよね?
自分が死ななきゃいけなくなりますから。(笑)
(…私は…… 目的があって近づいただけだ。ダルタニアンに気持ちはない。
私はもう誰も好きにはならない… もう誰も…)
自分に言い聞かせているようなセリフです、毎度ながら。
こりゃもう完全にダルタニアンを好きになりかけてますね。(笑)
翌日。ロシュフォールがトレヴィルに声をかけます。
「貴様は本当に、リシュリュー様の味方なんだろうな?」
もちろん、とトレヴィル。
念を押しただけだ、と去ろうとうするロシュを引き止めたトレヴィル、ダルタニアンを監視する役を自分が引き継ぐと言い出しました。
授業も始まります。
トレヴィル先生をバリバリ意識してるらしいダルタニアン、普通にしてなくちゃ、と気を張ってます。
授業が終わって中庭で一人剣の練習に励むダルタニアンに、トレヴィルが声をかけます。
父親の仇が分かった時のために、もっと強くならないと、とダルタニアン。
トレヴィル、誘いたい場所があったんだけど、そういうことなら、と去ろうとします。
★選択肢
すみません。/待ってください。
ダルタニアンがトレヴィルを引き止め、先生の行きたい所に自分も行きたいと言うと、せっかくだからデートしようか、とトレヴィル。
海岸にやってきました。
剣を構えるトレヴィル。顔が怖い…。
「デートって剣の練習ですか?」
「そうだよ。剣の練習の邪魔をしては悪いからね。」
練習の成果を見てあげる、と言うトレヴィル。
ダルタニアンは、お願いします、と挑みます。
(強い…! 今までの練習は何だったの…?
速くて隙がなくて…私の動きを読まれてるよう… 全然、敵わない…!)
意外とトレヴィル、剣でも強いみたいですね。
(な、何…?先生の目、怖い…)
ダルタニアンもトレヴィルの異変を感じ取ったようです。
ついに剣を弾かれてしまうダルタニアン。それでも容赦なく剣を振るトレヴィル。
(殺される…!?)
「…と、まあ たまには真剣に練習してみたりしてね。」
オマエ…今本気で殺そうと思ってただろ!!
「そ、そうですよね。練習ですよね。一瞬、本気で先生に殺されちゃうかと思いました。ふふ…」
ダルタニアン、無邪気すぎるよ!
「まさか。練習だよ?」そう言ってる顔が邪悪なんですけど先生!!
少し休憩しようか、とトレヴィル。
海と空の綺麗さを語り合う二人。
すっかり普通の会話です。
ふと、冬休みはどうするの?と聞くトレヴィル。
ダルタニアン、お父さんの墓前に報告に行きたい、いっぱい報告することがあるから、と言います。
シュバリエ学園のこと、トレヴィル先生のこと、とダルタニアン。
「私が生きてるのは先生のおかげです。
それに…いつも話を聞いてくれて、いっぱい励ましてもらいました。
忙しいのに剣の練習にもつきあってもらったし…すごく感謝してる人ですよ、って。」
いっちょまえに照れて頬を染めるトレヴィル。おいいいー!!オマエにそんな権利はないだろう!!(笑)
ダルタニアンが、先生は冬休みどうされるんですか?と聞くと、今抱えてる仕事に決着ついたら考えるつもりだとトレヴィル。
「素敵な冬休みになるといいですね。」
「そう…だね。」
アナタの今抱えてる仕事って、復讐のことですかやっぱり!!
「ダルタニアン、見てごらん。」
空がみるみる夕日に染まってきました。
綺麗、と見入っている様子の二人。
あっという間に空が暗くなりました。
「もう冬だからね。日が沈むのはほんの一瞬さ。私はこれを君と一緒に見たかったんだ。
どんな些細なことでも、君との思い出には違いないからね。」
殺そうとしてみたり、思い出を作ろうとしてみたり、迷走してるな、トレヴィル先生。
ダルタニアンが言います。
「…私、先生のこと好きになりたいです。でも今は…
他にしなければならないことがあります。だから…」
恋をしないか、の返事ってとこでしょうか。
やっぱりあれを告白と受け取ってるようですね、ダルタニアン。
それでいいよ、私は待っているから、とトレヴィル。
なんか、いいように解釈されそうなセリフだな…。
「恋をしよう」の実現を待っているって意味でトレヴィルがこのセリフを言っていたとしても、ダルタニアンとしては、トレヴィルが自分を好きでいてくれるんだって解釈しちゃうよね、これ。
ずるいよなー、ホント。
(好きになりたいなんて… まだ好きじゃないような言い方してる…)
ぎゃー、ダルタニアン、もう完全に自覚有りなの!?
騙されてる、アンタ、騙されてるよ!!(涙)
+++++
翌日の昼休み。
例のごとく、プランシェ、コンス、ポルトスと4人でランチです。
今回のプランシェは、アラミスに手袋を編んでます。
プランシェ先輩にしては普通ですね、とコンス。
しかし、左手袋の外側に、プランシェの右手袋がくっついてるというおまけつき。
さすがプランシェ、その発想は普通じゃない。
「手をつなぐ方に努力した方がいいと思いますけどね。」とコンス。
ポルトスは、アラミスが頭掻いたらお前も掻くのか?ケツ掻いたらお前も掻くんだよな、二人してアラミスのケツ掻いてろ、と言いたい放題です。
「どうせなら両手くっつけて輪になって歩けよ!わはははは!」
これは笑った。ポルトス結構毒舌。(笑)
ここで、プランシェのアラミスへの編み物バリエーションのおさらい。
ポルトスルート…手編み人形
アラミスルート…ニット帽
アトスルート…セーター(オリジナルカラー)
リシュリュールート…靴下
そして今回のトレヴィルルートでは手袋。
おお、これで5パターンか!意外とあったな!
ちなみに去年はマフラーで、他の子たちとかぶりまくってたようですね。これはどのルートでも共通の過去らしい。(笑)
ダルタニアンは誰かにプレゼント贈らないの?とプランシェ。
「そうだよな。オレ食いもんだったらなんでもいいぞ。」さりげなくアピールしてる!ポルトスが!!
「って最近お前、生徒会室に来ねえよな。くれる気、全然ねえだろ。」
わあ、なんかいい!ポルトスが普通に友達、っていう立場に萌える!(笑)
(トレヴィル先生に何か贈ろうかな…お世話になってるし)
「…… …全然、くれる気なさそうだな。いいけど。」
ポルトスが完全にスルーされている!
まさかのコンスポジションか!!…結構おいしい、かも。(笑)
+++++
「うーん。やっぱこの年のリヨンは素晴らしいね。
飲み口はさっぱりしてるのに、こっくりした味わい。後味と香りもフルーティーで重い…
この年はナポレオンが死んだんだっけ。農家の人たちが喜んでたけど、そういうのって味に出るのかなあ…」
へえ、ワインの味ってそういうもんなんですか。
まるで見てきたかのように語るトレヴィルに、飲み仲間のパトリックさん、ナポレオンが死んだ年になんて、アンタ、生まれてもいないだろうなんてツッコんでます。
パトリックさん、ミレディ先生を狙ってたみたいですが、どうやら失敗したらしく、トレヴィルに愚痴りに来たらしい。
どうして振り向いてもらえなさそうな人ばっかり好きになるんだい?とトレヴィル。
そういうつもりはない、とパトリックさん。ミレディ先生は、本当は女性らしくて、繊細で、弱いところがあるんだよ、トレヴィルの目が節穴なんだよ、なんて言ってます。
ちなみにパトリックさんは、ミレディ先生がバッキンガム塔の前で夜中に寂しそうに佇んでるところを見たらしいです。
それって、単にダイヤの首飾りのことを考えてただけなんじゃ?(笑)
「確かに恋愛って難しいよね…
いい男をよりどりみどりって環境なのに よりによって、絶対惚れちゃいけない相手を選んじゃう女もいるしね。」
それってダルタニアンのことすか。いい男がよりどりみどりって銃士隊のことすか。(笑)
そして惚れられてる自覚もしっかりあるんだ。(笑)
パトリックさん、そのうち酔いつぶれて寝ちゃいます。
「って、パトリックさん!こんなところで寝ないでよ。芸術教師の細腕じゃ、ここから牢獄までアンタを背負ってなんかいけないよ。」
時々トレヴィルが妙に人間臭いんだよなー。
「…ねえ、パトリックさん… 好きになったら駄目な人に惹かれるのってどうしてなんだろうね…」
ああ、やっぱりトレヴィルはダルタニアンに惹かれてるんだね。
トレヴィルの場合、好きになったら駄目な人だからじゃないよね。好きになって当然だからだよね、前世からして。(笑)
まあ、好きになったら駄目って思うことで、拍車はかかるだろうけどね…。
理事長室。
トレヴィルがダルタニアンの監視を申し出たことについて、リシュリュー、いろいろと勘ぐってますよ。
+++++
休日。
★マップセレクト
屋上(トレヴィル)/食堂(コンスタンティン)/校舎廊下(キャラなし)
校舎廊下へ行くと、ラフ画(トレヴィル・リシュリュー)を拾えます。
→食堂
コンスが料理をしてました。シチューを作ってるんだってさ。
実は結構料理が得意らしいよ、コンス。
なんか恋愛血風録を彷彿とさせるエピソードだな。ひょっとして種本まで抑えてるんだろうか…恐るべしシナリオライターさん。
一緒にいかが?と言われ、ダルタニアンもコンスのお手伝いして一緒に食べます。
ダルタニアンがおいしい、と言うと、ほっとしたとコンス。
けっこう自己流なんで、家族以外に食べてもらったことがなかった、とダルタニアンと同じようなセリフを言ってます。
豆が入ってるシチューらしい。こうするとガスコーニュ地方の名物、カスレっぽい味になるんだとコンス。
へえ~。カスレとか初めて聞いた。
ちなみにコンスの実家はパリのブティックらしい。
コンス曰く、以前旅行に行ったときにガスコーニュの味が好みで、前世はガスコーニュの人だったんじゃないかと思ったそうな。
ふーむ。
以前から、銃士隊に因縁がある気がする、とかいろいろ言ってましたけど(教師ルート5章あたりで)、ここでついにコンスの前世が決定的になりますね。
コンスの前世はダルタニャン。そしてダルタニアンの前世はコンスタンス。
コンスがのっけからダルタニアンに一目ぼれ&ベタ惚れだったのも頷けます。
私はこのゲーム始める前からこの情報を知ってたんですが、ここでなるほどそうか!と閃くことができた人は楽しかっただろうなー。
なぜこの二人が入れ替わって転生したのか、という疑問はまだ残ってますけど。
あ、まだこの時点でダルタニアンの前世がコンスタンス、ってのはわからないかな?コンスがダルタニャンなら、じゃあダルタニアンは誰の生まれ変わりなんだ、って疑問が残るだけか。
ダルタニアンにおいしいと褒められて嬉しいコンス、あとでレシピを教えましょうかと言います。
「あ、そうしてもらえると嬉しいな。おいしかったから、作ってあげたい人がいるの。」
コンス涙目。(笑)
「…… まあ、いいですけど…。
ダルタニアン先輩のそういうサラッと残酷なことを言うところも、嫌いじゃないですし…」
コンス…Mなの?そうなの?(笑)
→屋上
絵を描きに来ていたとトレヴィル。
学園の中でも、特にここからの景色を気に入っているそうですよ。
「どこまで描かれたんですか?見せてください。」
「あ…、こらダルタニアン。まだ完成していないよ。」
★選択肢
ちょっとだけです。/完成したら見せてください。
ちょっとだけ見せてとダルタニアンが言っても、完成するまで誰にも見せる気はない、と見せてくれない先生。
ダルタニアン、ここで意外な行動に出ます。
「あっ…、ロシュフォール先生…!」
「えっ…?」
「えいっ!」
「こらっ、ダルタニアン。私を騙したな。」
返しなさい、いやです、キャッキャウフフの攻防ですよ。…なんか恥ずかしい。(笑)
「まったく…言うことを聞かない子は…」
スチル入ります。
「…お仕置きだ。」
急に声色が変わり、手すりにダルタニアンを追い詰めるトレヴィル。
(こ、怖い目… この間の…剣の練習をした時と同じ目…)
いい雰囲気と恐怖場面ってのは、つくづく紙一重ですな。
「せ、先生…!落ちます…!冗談はもう…」
身の危険を感じるダルタニアン。
一度ならず二度までとは。今度こそ殺される!!
トレヴィルは言います。
「ダルタニアン。君は私の気持ちを知っているね。
私はね、これでも教師として君への想いを抑えているんだ。」
さあどうする?と追い詰めるトレヴィル。
なんかさー、憎しみと恋愛感情が入り乱れてるし先生。これまた紙一重。
ダルタニアンが怯んでいる隙に、トレヴィル、スケッチブックを取り返します。
「フフフ… スケッチブックは返してもらったよ。」
騙しましたね、とダルタニアンが言うと、私は続きをしてもいいけど、とトレヴィル。
何事もなかったかのような会話に戻っていきました。
これでもトレヴィルに懐いているダルタニアンはすごいな…。そろそろ疑ってもいい時期だと思うんだけど。(笑)
+++++
ラ・ヴォリエルでのアトスとアラミスの会話。
アンヌに会い、バッキンガム塔の中にあるのがダイヤの首飾りであることがわかった、とアラミスに報告するアトス。
しかし、アラミスはそのことを既に知っていたらしい。
理事長経由かな…?
「ねぇ、アトス。僕たちの役目ってなんだろうね。」
アラミスは、自分たちが誰かの思惑通りに動かされているんじゃないかと感じてるらしい。
それは俺自身も感じていた、とアトス。
アンヌと理事長以外に関係者が…?と考える二人。
「俺たちが優先すべきは、生徒達の安全だ。
その為に調査し、必要であれば戦う。その方針が揺らぐことはない。」
どこまでも正義の人です、アトスは。
引き続き、アトスはロシュ先生を、アラミスはダルタニアンを調査するらしい。
(僕らを操っている存在…一体誰だろうね… ひょっとしたら理事長自身も盤上の駒だったりして…
アトス、悪いけど僕は『生徒達の安全』に興味はないんだ。
ダイヤの首飾りをかけたこのゲーム、僕も参加するよ…)
アラミス、こんなこと考えてました。
プランシェがダルタニアンの部屋に飛び込んできます。
「アタシ、さっきまでアラミス様と一緒にいたんだよ!」
よくよく聞くと、どうやらアラミスはプランシェに、ダルタニアンのことを聞きまくっていたらしい。
「ちなみに親しい人はアタシ以外にいません、って答えておいたからね。
…あ、でも… トレヴィル先生がいるか。」
言っちゃったの?とダルタニアンが聞くと、言わなかったとプランシェ。
ほっとするダルタニアンにプランシェは目ざとく気づきます。
「トレヴィル先生と何かあるの?」
「そ、そんなことないよ。」
「なーに、赤くなってんの?」
担任教師と恋愛なんてことになったらアタシだって気になる、とプランシェ。
ふたりで医務室、行った?と聞くプランシェが笑える。
「で、で、アンタはどうなの?トレヴィル先生のこと好きなんでしょ?」
直球だねー、プランシェ!
「…多分、好き、になる人だと思う。」
「何よそれ。はっきりしないなぁ。」
ホント、はっきりしないよねー!プランシェ、もっと言ってやって!
「何でもいいよ。一人でいるときに考える人が好きな人ってことだよ。」
シンプルだ、プランシェ論。
「女の子に生まれたからには恋をしなくちゃ!
毎日、楽しいことを追い求めないと女の子じゃないもん!」
「だからさ、ダルタニアン。アタシたち、幸せになろうね。
素敵な恋をして、今よりもっともっと幸せになろうね。素敵な恋をして、キレイになろうね。」
ハロウィンでも披露していたプランシェのこういう思考、いいよね~。
「ずっと僕のこと避けていたでしょう?」
アラミスが近づいてきました。リシュリュールートと同じ展開になってきたぞ。
あっちと同じように、ダルタニアンの父親を殺した犯人について分かったことがある、と話すアラミス。
うーん…やっぱりわからないな、なぜアラミスがダルタニアンの父親のことを知っているのかが。
とにかくアラミスは、完全に自分の好奇心だけで動いてるわけか。
夕方、ラ・ヴォリエルで待ってる、絶対に一人で来ること、と去るアラミス。
そしてトレヴィル先生がやってきます。
そしてリシュリュールートと同じく、トレヴィルが行くと言い出します。
★選択肢
一緒に行きます。/心配です。
別に決闘をしに行くわけじゃないんだから、そんなに心配しないで、とトレヴィル。
でも先生に万が一のことがあったら、と渋るダルタニアン。
「優しい子だね。でも、私は大丈夫だよ。
それに、たまには好きな子の役に立ちたいんだ。」
ダルタニアン、観念してトレヴィルに頼むことに。
いい子だ、とまたも邪悪な顔してるよ、トレヴィル…。
+++++
ラ・ヴォリエル。
リシュリュールートと同じくアラミスと対峙するトレヴィル。
しかし、話の内容がちょっと違います。
「…いいかい? 彼女は塔の鍵について関係ない。分かったらもう関わらないでもらおう。」
トレヴィルがなんかダルタニアンを守ろうとしてますよ!!
「先生… 僕、ダルタニアンさんはとても可哀相な子だと思うんです。
父親殺しの犯人がそばにいるとも知らずに無邪気に懐いて。」
えええ!!なんでアラミスそれを知ってんの!!??
ダルタニアンの父親が殺されたということはどこかから耳に入るとしても、その犯人に関しては完全にハッタリだと思ってたよ。
それなのに、犯人がトレヴィルだということまで掴んでいる様子のアラミス。
何でだろー??
だって、この時点でそれを知ってるのはトレヴィル本人とアンヌくらいだよね。
ロシュフォールは(このルートでは)7章でそのことに気付くので、この時点では知らないハズ。
てことはアンヌからか?でもアンヌとアラミスはまだ接点は無いよな…。
ただの推測でここまで突き止めるのには、無理がないかな。
「…アラミス。何が言いたいのかな。」
「そう怖い顔をしないでください。別に彼女に貴方の正体を話そうなんて思っていませんから。」
じゃあ、ダルタニアンを呼び出して何を言うつもりだったんだろ、アラミス。
「…だから、僕もこのゲームに混ぜてください。ひとつの駒であるのはいやですからね。
ふふ… 色よい返事をお待ちしていますよ。」
前回は省略されたこの会話。
アラミスはこんなことを言ってたんですね。
(たとえ推測でも今、ダルタニアンに余計な話をされては困る… 手を打っておくか…)
そりゃトレヴィルもアラミスを一番に殺して欲しいと理事長に注文する訳だわ。
リシュリューは、トレヴィルの条件を呑み、鍵の情報の代わりに銃士隊を殺す約束をしますが、同時にトレヴィルの身辺もロシュフォールにこっそり探らせることにしました。
一人になったトレヴィル。
(…賽は投げられた。もう後戻りはできない…)
このことはアンヌにも伝えておかないと、とそのままアンヌのもとへ行きます。
アンヌの手にダルタニアンが渡るならそれもまた運命、とトレヴィルは思っているようです。
回想。
トレヴィルがアンヌを追い詰めてるシーン。ちなみに現世。
これは…何だ?
トレヴィル、まずはアンヌから復讐しようとしてたってことか?
死にたくない、と言うアンヌに、ゲームを思いついたとトレヴィル。
「貴方は三銃士を操りリシュリューを討つ。私はリシュリューを操り、貴方と対峙する。
どちらが勝っても恨みっこなし。そういうゲームです。」
12月31日までにリシュリューを倒せなかったら、トレヴィルがアンヌを殺すという条件のようです。
アンヌにはゲームをやるという選択しか残されてなかったわけです。
三銃士全員を殺せばバッキンガム塔の鍵の開け方を教える、とリシュリューに約束したことをアンヌに告げるトレヴィル。
これではリシュリューに有利なので、アンヌには条件なしで鍵の開け方を教えるとトレヴィル。
トレヴィルから、鍵はダルタニアンだと聞いたアンヌ、三銃士を殺される前にダルタニアンの身柄を得て塔を開けなくてはならないのだと理解します。
「その通りです。物分りが良くて助かりますね。」
事態をどんどんややこしくしていくトレヴィル。
こんな人を以前にも見たなあ。アラミスやロシュルートで。(笑)
自分の本当の気持ちに背を向けて、ダルタニアンをどんどん危険な立場に追い込んでいく人たち。最終的にはダルタニアンを殺すことなんてできもしないくせにね。(笑)
アンヌとトレヴィルの様子を見ていたルイが、不意に言います。
「…トレヴィル。あなたはそれでいいのかい?」
「…何がですか、陛下?」
「自分をそこまで追い詰めて… 本当にそれでいいの?」
お見通しだよルイ!
「それはあなたの望む未来ではないはずだ。」
「…何をおっしゃりたいのか、私には分かりませんね。」
去っていくトレヴィル。
ルイ、もうひと押ししなさいよ!アンタの言うことならみんな聞くのに!!
ちなみにトレヴィルって、陛下の銃士隊の隊長だったんだよね?このゲームの世界でも。
ああ、ルイがもう少し強い意志を持っていれば!全ての惨事は避けられただろうになあ…。
でもまあアレかな、ルイもアンヌをちょっとだけ懲らしめたかったのかもしれないね。トレヴィルの計画にかこつけて。
+++++
翌日、トレヴィルを探していたダルタニアン。
例のアラミスの件がどうなったか、ですね。
ダルタニアンに聞かれ、結局約束の場所でアラミスには会えなかったと嘘をつくトレヴィル。
その夜、アラミスはロシュにあっさり倒されます。
サロンでアラミス死亡のニュースを聞くダルタニアンとプランシェ、コンス。
ダルタニアンが部屋にいると、ポルトスが現れます。
「アラミスが死んだ。」
「うん…」
「そうだよな。…知ってるよな。もう、学園中の噂か…」
ポルトス、ダルタニアンに知らせに来たんだ。
なんかやっぱり仲いいね、このルートのポルトスとダルタニアン。
アラミスを殺した犯人はたぶんロシュフォールだ、とポルトス。
「だって、悪魔のアラミスを殺せるのは、ロシュフォールしかいねえだろ?」
これからアラミスの仇を討ってくるというポルトスを止めるダルタニアン。
「何でだよ!」
「だって、あのアラミスさんが殺されたんだよ。」
「わかってるよ!でも、だからってこのまま黙っていられねえだろ!?」
「でも…!」
「オレは行く。止めても無駄だからな。」
ポルトスを探し回るダルタニアン。
無理矢理にでも引き止めておけばよかった、と後悔してる様子。
ダルタニアン、ロシナンテ先生にばったり会います。
ポルトスのことを先生に話すダルタニアン。
ロシナンテ先生、自分がポルトス君を連れて帰るからと、ダルタニアンを寮へ帰します。
ポルトスのこととなるとちょっと頼もしいな、ロシナンテ先生。(笑)
しかし、ポルトスも悪魔ロシュにやられます。リシュリュールートと同じ。
探しに来たロシナンテ先生に発見されます。
+++++
12月22日。
トレヴィルがダルタニアンの部屋を訪ねてきます。
ポルトスも殺された、とトレヴィル。
それを聞いて、がっくりと倒れ込むダルタニアン。
「先生… アラミスさんを殺したのは、お父さんを殺した犯人ですか…?
犯人はまだ誰かを狙ってるんですか…? 教えてください…先生…」
うん、実際に手を下したのは違うけど、命令したのは同じ人ですよ…。そして、アトスも狙われてますよ…。
なんてトレヴィルが言うわきゃないですね。
悔しい、とダルタニアン。
「アラミスさん…ポルトス… 二人がこんな…」
「犯人は今も、どこかに… どこかに……!」
泣き崩れるダルタニアン。
「ダルタニアン…!」
思わずトレヴィルが近づきます。
おいいいいーー!この期に及んで何する気だ!!
「私がそばにいるから… 私がちゃんと…すべてを解決するから…
私が君を守るから… ね…?」
ちょ、この人二重人格ですか??
アンタだろ、何もかもがアンタのせいだろ!!
それなのに演技とは思えないトレヴィルの態度。
部屋を出たトレヴィル。
(私は何をやっているんだ… 泣き終えるまでずっとそばについているとは…)
はぁ?
自分の行動にもう少し責任持ってください先生!
本能のままに動きすぎでしょ!!
(私はダルタニアンを、この世で一番不幸で惨めな境遇に陥れ、最後に笑ってやるはずだったのに…)
ダルタニアンの悔しいというセリフを思い出すトレヴィル。
(私だって…悔しい… 本当に悔しいんだ…)
はぁ?
(殺したいほど憎くて…たまらない…)
あ、そういう意味か。
それなら、ダルタニアンを前にしていちいち心を揺さぶられるの、やめてくれないかな!!
アトスを呼び出したアンヌ。
「アラミスに続き、ポルトスまで殺されてしまった。…もはや、一刻の猶予もならないわ。」
「だからと言って、ダルタニアンを殺すというのは… 彼女には何の咎もない。」
アトスが至極まともに見える…。(泣)
「でも、あの子を殺さなければ、リシュリューとロシュフォールにワタシたちが殺されるわ。」
そうか、今やアトスも運命共同体か…。
アラミスの軽はずみな言動がなければ、こんなことにはならなかったろうにね。(涙)
まったく、ゲームになんて参加しようとするから…そんな器じゃないくせにさ、この世界のアラミスはさ!!(言いたい放題)
生徒達の命を守るためだと、アトスを言いくるめるアンヌ。
だいぶ渋っていたアトスも、ついにその言葉に陥落したようです。
+++++
ダルタニアンを連れ出すアトス。
バッキンガム塔の前にやってきます。
どういうつもりですか、というダルタニアンの質問に答えられないアトス。
アンヌが姿を現し、ここから先はワタシが話すわ、と言い出します。
理事長からアンヌについて聞いていたダルタニアンですが、その内容はアンヌの言い分とは食い違っていたようです。
「あなたが使い魔を操って学園を混乱させてるんじゃないんですか?
今も昔も、あなたが理事長を脅かしているんじゃないんですか?」
「アナタはワタシのことをどう聞いているか知らないけれど…
目の前の優しい言葉など信用なんてするものじゃないわ。 あの男こそ憎むべき悪魔なのよ。」
今回ばかりはアンヌが正しいな…。
でも、「あの男」が誰なのかははっきり言わないのかアンヌ。
ダルタニアン、察するかな?
ワタシたちが助かる方法は、ダルタニアンの持つ鍵を手に入れることだとアンヌ。
「だから、アナタには何の恨みもないのだけれど…死んでくださる?」
アトスに、捕まえて、と命令するアンヌ。
「すまない。ダルタニアン。」
申し訳なさそうなアトス。お前に恨みはないし、可哀相だとも思うけどこうするしかない、と。
ダルタニアンに剣を構えるアトス。
次の瞬間、ロシュフォールが現れます。
「…さらばだ、アトス。」
ロシュ先生の剣に倒れるアトス。
悲しい…。二人のつらそうな表情が悲しい。
アトスもロシュも、自分の意志とは関係なく、相手を殺さなくてはならなかったわけですよ。
「怪我はないか。」
剣を収めるロシュ先生。
リシュリューにダルタニアンを助けるよう命令されたのだと先生。
アラミスやポルトスを殺したのも自分だと認めます。
「皆、貴様を殺そうとしたからだ。」
「違います!アトスさんはアンヌにそそのかされて…」
「アンヌだと?アンヌがいたのか!?」
アンヌは姿を消していました。
(私を守るために、皆が殺された…
私が死ねば良かったの?私はどうすればよかったの…?)
(私が殺した… 私の存在がアトスさんたちを殺してしまった…
私がこのシュバリエに来たばかりに、皆を殺してしまった…)
泣き崩れるダルタニアン。
トレヴィルが駆けつけました。
しっかりするんだ、とトレヴィル。
「……もういい… もういいです… もう真実なんていい。何も知りたくない。」
「……!」
「私… 私、先生が好きです。先生、私を連れて逃げてください。」
ガーン。ダルタニアンがとんでもないことを言い出した!!
まず、あっさり告白してしまったこと。
そんでもって、さっきのアンヌの言葉が、ダルタニアンには通じてなかったということ。(笑)
やっぱり明言しなきゃダメなんだってば!
憎むべき悪魔ってのはトレヴィルなんだって!
「…ダルタニアン…それはできないよ。
引き潮まで…12月26日までは誰もこの島から出られない。
それに私には、やらなければならないことがある。それは君も同じだろう?」
ようやく自分の役目を自覚したようだね、トレヴィル。
今回はホイホイと雰囲気に乗せられませんでした。
…いや!ここは今までの流れで雰囲気に乗せられとくとこだろう!!
「どうしてそんな冷たい目で、私を見るんですか?」
ほら、ダルタニアンも困惑してるよ。
私のこと好きって言ったのは嘘ですか?ってダルタニアンが言ってるけど、うん、それだけは言ってないけどね、トレヴィル。
そう、恋をしようとしか言ってないんだよ、トレヴィル!!
つくづく卑怯なり。
あ、ごめん、「好きな子の役に立ちたい」とは言ってたわ。
でもそれだけじゃあねえ…。
もう何も信じられない、とダルタニアン。
+++++
今回も6章が長かった…。
というわけでここで切りまーす。
7章からは次の記事へ。
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