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EDの風車

アニャエトラ別館

三銃士サイト「アニャン氏とエトセトラ」の別館。サイトの裏話とか独り言とかマイブームとか。

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「恋愛血風録」読了!

第五部「イギリス」、第六部「バスティユ監獄」、第七部「戦争」、第八部「結婚と最後の恋」、読み終えました!!
実は第五部で行き詰ってしまって、3回くらい読み返してしまいました。どうも誰が誰やらわからなくなってしまって。
ようやく話が理解でき、乗ってきたところで、第六部はほとんど第五部の続きみたいな話だったので続けて読んでみました。
すると、残りの二部は短かったので、一気に読み終えてしまったという次第であります。
◆第五部
マザランさんにまたもやイギリスに派遣されるダル。またもスパイ稼業であります。
しょっぱなでいきなりわかることですが、ミレディーさんは変死していたようであります。(彼女の存在はかなり恐ろしかったらしく、イギリスでまず彼女の消息を調べたダルだったのでありました)

さて、第五部と第六部で出てくる女性は(珍しく)一人。絶世のイギリス美女です。
ダルタニャンはこの女性に近づくためと、マザランから言い付かった仕事をこなすために、コックに華麗なる変身!なんとシチュー作りの腕前はプロ並みという隠れた才能があったんですよ!
その役も卒なくこなしていたダルタニャンですが、少しずつボロが出てきてしまうわけです。(コックにしては頭が良すぎるとか)
それで最終的には、政治的にも恋愛的にも敵である男(フランス駐英大使)にはめられて、第六部のバスティユ監獄に行っちゃうんですねー。

ダルタニャンの名言
「しかしこうした困難のさなかにあっても、依然として例の貴婦人のことは忘れられなかった。すでに述べたことがあり、進んでまた繰り返すが、これが実は僕の弱点なんである。色女が一人二人ないと、僕はまるで病気にでもなったようにしょげてしまう。自慢ではないがフランスでなら、僕は女に不足したためしがなかった。ところがイギリスでは手頃な女を見つけるのがなかなか難しかった。」
…ほんとに病気ですね。(笑)

◆第六部
バスティーユに連れて行かれたダルタニャンは、そもそもマザランさんのスパイとしてイギリスに行ってたわけなので、そのことがわかればすぐに釈放されると思っていたのですが、いろいろと運の悪さが重なり、なんだかんだで1ヶ月牢屋暮らしを強いられてしまいました。
なんとか釈放されたダルタニャンは、マザランにめちゃめちゃ腹を立てていたものの、ナヴァイユさんという人から忠告され、ぐっと我慢し、マザランさんとすっかり和睦できたのでした、めでたしめでたし。
…要約するとこんな話です。(またもや感想になってない)
あれ?そういえば、第四部以降、三銃士って出て来てないんですね。(今更)

◆第七部
戦争でダルタニャンが活躍する話です。
前回に引き続き、新しい女性の影はみえず、健全です。(笑)
ここでもダルタニャンは煙草売りを始め、いろんな人に扮装してます。すでに芝居はお手の物です。
フーケ氏登場!でも残念ながらダルタニャンとはあんまりいい雰囲気の間柄ではありません。

◆第八部
冒頭のダルタニャンの名言
「僕も人並みに結婚した。結婚するなんぞ狂気の沙汰だが、それでも一生に一度は結婚という危険を冒してみるのも許されてよい。」
ダルタニャンの結婚は、ホントに結構悲惨でした。
で、結局奥さんは修道院に引っ込んでしまい、ダルタニャンは事実上自由の身になったわけです。
その時ダルタニャンに交際を申し込んできた女性がありまして(これまた絶世の美女だったらしい)、ダルタニャンにとっては生涯で一番愛する女性となったのでありました。

この話の、つまりこの本の結びはこうです。
「僕の妻が死んだら結婚しようと彼女は頭に考えているのに相違ないと思う。そうなったら、僕だって彼女との結婚を辞するつもりは毛頭ない。いずれにせよこの結婚こそ僕にとって幸せであるばかりか、これ以上に大きな幸福は、願っても得られないだろうと思う。」

この後、どうなったんでしょうね~。
付記としてマエストリヒトで戦死した、ということが書かれてるだけなので、結局この望みは叶えられなかったのかもしれません。
でもまあ、死ぬ前に最愛の人を見つけられたからよかったんじゃないすかー?(他人事?)

+++++++++++++++

しっかし、年齢がよくわかんないんですよね。
史実から考えると、最後の恋の頃は50~60歳くらいなのかなー?
どこからどこまでホントの話なのかよくわかりませんが。
女性に関しては全てフィクションだったりして…。だって、本人が書いてるわけじゃないんですもんねえ。
サンドラスも他人の恋愛事情なんて知ったこっちゃないよねえ?

あと、あとがきによると、「ダルタニャン自叙伝」を全訳したものだって書かれてるんですけど、私の持ってる原書と照らし合わせると、明らかに端折ってるところがあるんですよね~。(数ページ単位で)
そういうのって「抄訳」にならないのかなー?
それとも、ダル物(ブルッセルの章)みたく、元にした原書が違うのか…?
まあいいか。(オイ)

大したこと書いてないのに長くなってしまった…。
まあ、とにかく面白かったです。…つらそうに見えたかもしれませんが(笑)
…さーて、やっと肩の荷が下りたー!(←言ってるそばから)
次はダルナマ「ダルタニャンの生涯」ですかね♪

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